京都タウンマップ
美術館・博物館情報

top>>美術館・博物館情報>>樂美術館

財団法人樂美術館は樂焼の美術館として昭和53年(1978年)樂家に隣接して設立され、所蔵品は約1000点、樂家14代樂覚入によって寄贈された樂家に伝来する樂歴代作品と茶道工芸美術、樂家文書資料です。これらの収蔵品は、好事家のコレクションとは異なり、歴代樂家当主が後の当主のために、参考になるように残された茶器で、樂家の当主はこれらの作品を参考に伝統を学び、制作の糧にしてきました。樂美術館では作品の展示だけではなく、樂歴代作品を手に取って鑑賞できる「手にふれる樂茶碗観賞会」や、樂焼きの茶碗で喫茶出来る「特別鑑賞茶会」が行われていて、実際に樂茶碗に触れることが出来ます。

樂美術館看板

樂家初代の長次郎は、楽焼の創設者である父・あめやと母・比丘尼の間に生まれ、黒釉をかけた茶碗の作製において非常に優れた技量を見せました。 没後、長次郎の妻の祖父・田中宗慶が豊臣秀吉から聚楽第の一字を取った「樂」の黄金の印を与えられ、これが樂家の始まりになります。宗慶とその長男・宗味(長次郎の義父)は樂家の制作活動に深く関わっていましたが、前政権の秀吉と親しかったことを慮り、宗慶の次男・常慶が樂家の2代となります。その後、常慶は初めて吉左衛門を名乗りました。3代を継いだのは常慶の長男・道入で、樂家の釉薬の技法を完成させたとまで言われています。また長次郎以外では唯一吉左衛門を名乗らず、吉兵衛と名乗りました。以後、歴代の当主が様々な作品を作り、今日の15代に至っています。なお、樂家は千家十職の一つに数えられています。

樂美術館玄関

樂美術館は、御所に近く、閑静な住宅街にあります。冒頭に書き記したように、樂家の南隣にあり、出入り口は狭くて何気なく通っていると、ここが美術館であることを見過ごしてしまいそうです。美術館の看板は、陶芸家のそれにふさわしく、陶器で出来ています。門から館の入り口まで少し距離があり、石畳を歩いていきます。入り口を入ると美術館にしては珍しく、スリッパが用意されていて、ここで履き物を変えるようになっています。二階と三階が展示スペースになっていて、初代の長次郎から現在当主の15代目吉左衛門までの作品が展示されています。展示品は茶碗だけでなく、香合などもあり、茶碗も一般的にイメージされている、楽焼独特の重厚感のあるものばかりではなく、現代の京焼きのような非常に繊細な茶碗もあります。また、樂五代宗入と従兄弟の関係にあった、尾形乾山の作品も展示されることがあります。

所在地 〒 602-0923 京都市上京区油小路通中立売上ル油橋詰町84
電話番号 (075) 414-0304
開館時間   午前10:00~午後4:30まで(入館は16:00まで)
休館日 月曜日(祝日を除く)、年末年始、展示替え期間
最寄りの交通機関 JR「京都」駅より京都市バス9・50号系統乗車、「堀川中立売」下車  徒歩5分
駐車場 なし
ホームページ 公式ホームページ   樂美術館