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大将軍は、西大路中立売通りを北に行った交差点の名称になっていて、近くに京都府立体育館が有ることで知られています。大将軍の道路標識を見ると、かつてこの地に有名な将軍の住まいでもあったようなことが想像されますが、本当はそうではなく、この交差点から北に行ったところにある神社の名称から付けられています。その神社を「大将軍八神社」といいます。

 大将軍の歴史

大将軍神半跏像は力強い姿をしている。

大将軍八神社 大将軍神半跏像

大将軍八神社は白梅町交差点を南東に約200メートルの所にあり、紙屋川を渡った一条通御前通西入北側西町にあります。古くは大将軍堂といい、祭神は素戔鳴尊五男三女の神と聖武・桓武両帝を祀っています。社伝によれば桓武天皇が平安京遷都にあたり、王城鎮護のために奈良の春日より勧請し、京都の四方に営まれた大将軍社の一となっています。他には東に岡崎、北に大徳寺前となっていて、西がこの大将軍神社となっていて、南は分かっていません。しかし、それを明証した文献はなく、確かなことは分かっていません。大将軍とはもと陰陽道にいう方位の吉凶を司る神で、魔王天王とも呼ばれる大鬼神です。古代中国では、西方の星、長庚または太白(金星)と呼ばれる宵の明星のことです。五行思想に於いて金行は西にあたり、その色は白、性質は殺伐、そこで太白といい、大将軍といいいます。大将軍は三年ごとに居を変え、その方角は万事に凶とされ、特に土を動かすことが良くないとされました。大将軍の方角は3年間変わらないため、その方角を忌むことを「三年塞がり」と呼んでいます。歳徳神・天一神・金神などとともに吉凶をつかさどる方位の神として畏敬されました。八神とは、大熊神・大将軍・大陰神・歳刑神・歳破神・蔵殺神・黄旛神・豹尾神のことで、この陰陽道の信仰は、帰化人によってもたらされ、神道と習合して素戔鳴尊ともなり、仏教と習合して牛頭天王となりました。大将軍八神社が素戔嗚尊を祭祀するのは、このためです。また、素戔嗚尊をこの地に祀つたのは、ここが平安京大内裏の西北角にあたり、道饗祭の個所であったからであると思われます。道饗祭とは、京外より侵入する悪神を、京の四隅の路上で饗応し、侵入をおしとどめるためにとりおこなう祭儀をいいます。

大将軍八神社 境内

境内は非常に美しい。

このようにして大将軍八神社は方除けの神、疫病除けの神として朝野の崇敬をうけ、「山塊記」によれば、1178年(治承2年)に、中宮(建礼門院)安産祈願に勅使を派遣されたことがみえるので、それ以前にすでに神祠が設けられていたことが想像され、中世には祇園八坂神社の支配するところとなりました。大将軍八神社の由来は書きましたが、何故この神社の名称が、さほど近くない道路標識の名称に用いられたのか、それは分かりません。しかし、大将軍の地名は、この付近を表示するのに慣れてしまっているので、今更別の地名をあてがわれても戸惑うに違いありません。

  大将軍の散策

方位を司る神とあって、船の安全を祈願するためアンカーが置いてある。

大将軍 アンカー西大路今出川交差点・「白梅町」から歩いて約10分、一条通りを東に向いて歩くと、大将軍八神社があります。間口は狭いですが、奥行きは少しありますが、全体としてさして広くありません。近くにある北野天満宮が広大な境内を有しているので、余計にそう感じるのかもしれません。一条通りに面して、石作の鳥居があります。鳥居のすぐ後ろには、楼門があります。楼門は小ぶりですが、綺麗に手入れされていています。境内に入ると左手に三社と五社が並んでいます。それぞれには、命婦神社・厳島神社・猿田彦神社と恵比寿神社・稲荷神社・天満宮・長者神社・金毘羅神社が勧進されていています。

本殿前には陰陽道の方位を表す石碑がある。

大将軍 石碑

境内中央にある本殿は、権現造りになっています。京都の有名な神社の屋根は、片流れの形式が多いのですが、ここは違います。権現造りとは、日光東照宮で用いられている屋根の形式で、神社の屋根の形式としては、歴史の上では新しい部類になります。北野天満宮もこの形式になります。本殿も非常に綺麗で、長い歴史がありながら、丁寧に手入れをされていることがよく分かります。本殿右手には、方徳殿と名付けられた宝物殿があります。方徳殿には大将軍をあらわした衣冠束帯の神像二十二体、武装神像約四十三体があり、いずれも鎌倉末期より室町時代の造顕になるもので、その丹塗の行粧は疫神たることをあらわしています。わが国神像彫刻史上、特異なものとして著名である。昭和47年には国の重要文化財に指定されました。なお当社には古くから宝船の版木があり、京都三十六古版の一とされています。方徳殿の前には、大将軍神半跏像があります。

このように「大将軍」のことを書いてきました。他のサイトで大将軍について詳しく書かれているサイトがあります。しかし、先にも書いたように、大将軍八神社と道路標識の「大将軍」とは、少し距離があります。何故距離があるのに、この道路標識名になったのか、不思議でなりません。

神社へのアクセス

〒603-8243  京都市上京区一条通御前通西入3丁目西町48

TEL (075)461-0694

京都市市バス「北野白梅町」下車、南東へ徒歩約7分。

駐車場  : なし

拝観時間  : 境内自由

その他詳しくはホームページをご覧下さい。

ホームページ  : http://www.daishogun.or.jp

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