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円町は西大路通りと丸太町通りとの交差点になり、交通の要衝になります。昭和の40年代までは、映画館など繁華な雰囲気がありましたが、現在では目立った商業ビルも無く、JRの円町駅も出来ましたが、寂れた感じがあります。これは江戸期まであったある施設に関係があるのかも知れません。

    円町の歴史

円町は交通の要衝だが、目立った建物がない。

円町 標識

平安時代には、都には囚人を押し込めておく獄舎が二ヶ所ありました。一つは大内裏の東、現在の京都府庁の辺りに、東囚獄と書いて、「ひがしのひとや」と呼ばれる獄舎がありました。それに対し、もう一カ所の獄舎は西囚獄(にしのひとや)と呼ばれ、その所在地ははっきりしていませんが、東囚獄の位置から推測すると、現在の円町交差点の北辺になるとされています。『扶桑略記』によれば、康平6年(1063年)に阿部貞任ら、三人の首を西の獄門に晒したとあり、重罪の刑になった者はその首を切って、獄舎の門前に晒されたことが分かります。江戸時代には竹林寺の南に墳墓地があって、明治維新まではこの辺りを『西の御仕置場』と言い、ここで罪人の首を切ったと言われています。かつて路面電車の施設工事をするときこの周辺を掘り返したときに、多くの人骨が出たのも不思議なことではありません。また、太子道から西大路三条付近にも多くの墳墓地があり、『三條川原ノ葬場』などと言われていました。

円町 竹林寺

竹林寺は表通りから外れたところにある。

江戸時代には、西囚獄はすでになく、東囚獄は天正13年(1585年)に豊臣秀吉の命により現在の御池小川上がったところに移転します。その後、宝永5年(1708年)の京都大火で大宮六角に移り、六角獄舎と呼ばれるようになりました。幕末には生野の変首謀者・平野国臣など囚人33人を斬罪されて、紙屋川畔の竹林寺の墓地に埋葬されました。竹林寺は京都観光の名勝には出てきませんが歴史的に古く、寺が開かれたのは弘安2年(1279年)とされていて、現在は浄土宗西山禅林寺派に属する寺です。

そこでこの地域が『円町』と言われるようになったか、確認します。文字としての『円』には、囚人を囲む、という意味があります。辞書には『円(圓)土』は、『牢獄の称、ひとや』とあり、人を囲んだのが、『囚』で、多人数を囲ったのが『圓』になります。『円』は『圓』の略字で、円町は獄舎の町である、となります。直裁的に『ひとや町』とは言わずに、『円町』と丸く言い表すところに、京都人の京都人たるところがあるように思われます。また、豊臣秀吉が都にお土居を作った際に、現在の円町交差点の北に逆コの字型に突き出ているのは、西囚獄がこの地にあったからとの説がありますが、あながち間違いではないように思われます。

円町の散策

天神御旅商店街はかつての賑わいが無くなった。

円町 天神御旅商店街京都は比較的平坦な土地柄ですが、円町周辺は珍しくアップダウンのある土地です。これは先にも触れたように、秀吉が聚楽第を作ったときに、円町周辺が逆コの字型に作られたからです。お土居については『お土居』を参照して下さい。付近を少し歩いてみると小さな坂道に出くわすことがよくあります。一番低い場所は、西大路通りとJR山陰線と交差しているところで、ここから南を向いて太子道の方角を見ると、上り坂になっています。昭和の初期に大型台風が京都を通過した際、ここは水没してしまい、交通の往来が出来なくなったことがありました。円町交差点を少し東に行くと、紙屋川が流れています。この川は北区鷹峯西方上ノ水峠付近を源流とする川で、吉祥院で桂川と合流します。川の名称の由来はここより上流で現在の今出川通りと交差する付近に紙屋川町があり、平安時代にこの付近で朝廷で使用する紙の生産をしていたところから来ています。この川の別称を西堀川とも言いますが、現在の堀川は、古くは東堀川と言い、平安京が出来た頃は、現在の千本通りが朱雀大路りになり、そこに御所がありました。御所(朱雀大路)から見て東と西の堀川は等距離にあり、計画的(人工的)に造成された川であることが推測されます。平安京は街路が碁盤の目になっていることが有名ですが、川も堀川以外も計画的に中心街を流れるように設計されていました。

北野神社御旅所は近所の子供たちの遊び場。

円町 北野神社御旅所円町を北に歩くと、天神御旅商店街があります。阪神タイガースで監督をしていた吉田義男さんはここが出身地で、昭和 60年にタイガースが優勝したときにはかなり盛り上がりましたが、その後は日本各地で見られるように、ここも閉店する店舗が次第に多くなり、かつての賑わいがありません。商店街の中程にこの商店街の名称の由来になった北野天満宮の御旅所があります。この御旅所は、10月1日から始まるずいき祭りに本宮である北野天満宮からこの御旅所へ渡御し、3日間駐輦の後本社に還幸します。また、ずいき御輿も期間中に御旅所に供えられ、還幸祭にあわせて氏子区域を練り歩きます。以前は商店街がずいき祭りに合わせて夜店を出したり、還幸祭当日もたくさんの屋台が出て賑わいましたが、現在では少し寂しい雰囲気になっています。ずいき祭り以外の日は、近くの子供たちの良い遊び場になっています。

円町へのアクセス

JR西日本「円町駅」下車 : すぐ

周辺の観光・宿泊

観光地: 二条城 北野天満宮 金閣寺 西院

宿泊施設: リノホテル京都 京都ブライトンホテル 京都ガーデンパレス
宿屋西陣荘