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桂離宮

桂離宮の美しさは作庭に真骨頂がある。

 桂離宮の歴史 桂離宮外腰掛

桂離宮は八条宮家初代の後陽成天皇の異母弟である智仁親王(1579年 - 1629年)によって、八条宮家の別荘としての基礎が築かれました。桂離宮の書院は「古書院」「中書院」「新御殿」の3つの部分に分かれ、このうち古書院の建設は1615年頃と推定されます。書院、茶屋、庭園などの造営は、八条宮家2代の智忠親王(1619年 - 1662年)に引き継がれ、約50年に三度にわたる造営と改修を経て完成します。最初の造営は、元和元年(1615年)年、智仁親王がこの地に「瓜畠のかろき茶屋」と言われた建物を建てたのがはじまりで、これが古書院の原形で、寛永元年(1624年)に作庭も含めて完成しました。

外腰掛の左側には写真にはないがトイレがある。
今はもちろん使われていない。

桂離宮石垣

寛永6年(1629年)に智仁親王の死によって茶屋などは急速に荒廃しましたが、寛永18年(1641年)に息子の智忠親王が二回目の造営を開始し、従来の古書院に接続して中書院を増築し、庭園には5カ所の茶屋を設置しました。その後、明暦4年(1658年)と寛文3年(1663年)の後水尾上皇の御幸に際し三回目の造営を行い、中書院南側の楽器の間・新御殿の建設とともに、庭園を大幅に整備し、二回目の造営の際の5カ所の茶屋を廃し、松琴亭・月波楼・賞花亭・園林堂を設営しました。八条宮家は天正年期に宮家を起こし、京極宮と改称した後、文化年期に桂宮に改称します。しかし明治14年(1881年)に淑子(すみこ)内親王が没して桂宮家は絶家となってしまいます。この時はまだ桂離宮は桂宮家の別荘だったので、廃墟となってもおかしくない状況でしたが、その状況に危機感を抱いた京都府知事の北垣国道は、この別荘を皇室の資産、つまり皇室の別荘(離宮)にすることを内申し、それが認められて宮内省の管轄になり、第二次世界大戦後は、宮内庁京都司庁が管理して今日に至り、桂離宮と呼ばれるようになりました。

桂離宮

しかし第二次大戦前までは、一般市民の拝観は非常に困難でした。当時の「入宮規則」には、拝観の資格がある者は「皇族高等官華族有位者住六位以上帯勲者六等以上各国公使及びその家族並びに公使館属員等にして外国貴賓及び学者美術家等の特別拝観を得るもの」となっています。この基準に満たしている人はほとんど無く、現実に見学をしている人は、外国人か学者でした。しかも拝観に際して服装の制限もあり、写真を撮ることなどは、もってのほかでした。それが改められたのは戦後のことですが、それでも拝観に際しては宮内庁に事前の許可が必要で、現地に行っていきなり拝観を申し出ても許可はされません。

部屋のしつらえは思っているより簡素。

  桂離宮の散策
桂離宮生け垣

入り口前の生け垣。綺麗に整備されている。

桂離宮の見所は、建物よりも作庭にあると思います。建物は宮家の別荘として建てられたこともあり、個人の趣味が襖などの趣意に色濃く反映されて、見る人によって好悪が分かれるようです。しかし庭園は、離宮の構造が回遊式の庭を楽しむ形式になっているので、どの書院からも飽きずに眺めていることが出来ます。池の作りも海や川を模して作られていて、水辺は独特のカーブを描いていたり、庭石も切りだした物や自然石を用いた物をそれぞれの持ち味を生かした配置をして、庭を散策する人を飽きさせません、特に桂川から引いた水をふんだんに取り入れて(現在では桂川の水は利用していません。地下水を汲み上げて、循環させています。)、当主が池に浮かんだ月を眺めて楽しんでいた情景が、目に浮かびます。また生け垣がよく整備されていて、歩いていてとても感心しました。京都の多くの寺院が、かつては天皇の離宮であったのが、寺院に姿を変えて離宮当時の姿を留めていないので、桂離宮と修学院離宮はそういった意味ではとても貴重な存在であると思います。

桂離宮池

桂離宮の庭園の美しさは直線とカーブの巧みな組合せ。

桂離宮の話になると、決まってブルーノ・タウトが絶賛したことが取り上げられますが、ブルーノ・タウト氏自身のことはあまり詳しくは知られていません。彼はドイツの有名な建築家で、滞在中は彼に設計を依頼して建物を建てる計画があったようですが、建築主と意見が合わず、フランク・ロイドのように日本では足跡を残すことはありませんでした。またロイドが桂離宮を有名にしたように信じられているようですが、実際はそうでもなく、ロイドが著書で紹介する以前から、京都の観光案内に桂離宮が大きく取り上げられることは、多くあったので、ロイドのみが桂離宮を有名にした立役者ではありません。

桂離宮へのアクセス

〒615-8014  京都市西京区桂御園1-1

TEL  (075)381-2029

阪急京都線桂駅から徒歩20分

駐車場  : 専用駐車場があります。

拝観時間  9:00~16:30

拝観料金  : 無料

その他詳しくはホームページをご覧下さい。

ホームページ  : http://sankan.kunaicho.go.jp/guide/katsura.html

参考文献  : 井上章一著 : つくられた桂離宮神話 : 講談社学術文庫

桂離宮周辺の観光

観光地:松尾大社 嵐山