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蹴上は東山区三条通の東端で、京都市内から滋賀県大津市や、名神高速道路に向かう車が多く集まり、又周辺には南禅寺などの多くの観光施設が集積していて、観光シーズンには渋滞で身動きできないほどになります。昔は愛宕郡と宇治郡との郡界であり、今は東山区と左京区の境界になっています。ここは三条通白川橋より粟田口を経て、山科・大津に至る国道筋にあたり、開通されたのはかなり昔になります。

    蹴上の歴史

蹴上浄水場は春に一般公開します

蹴上浄水場

この地が蹴上と呼ばれるようになったのには、2つの説があります。その一つは、源義経が牛若丸と呼ばれていた頃、鞍馬寺で修行をしていましたが、その後金売吉次(この人物が架空の人との説がありますが、ここでは問わない)にともなわれて奥州平泉へ向かいます。一行がこの地に差し掛かったとき、そのときたまたまを通りかかった平家の関原輿市重治の馬が、水溜りの水を牛若丸に蹴りかけたことから両者の争いとなり、牛若丸が興市をはじめ家来等9人を多く斬り捨てたという伝説です。もう一つは、蹴上の南に九条山がありますが、ここにはかつて粟田口処刑場と呼ばれる処刑場があり、罪人がこの山に登るのに死ぬのがイヤで、なかなか登ろうとしないのを役人が後ろから蹴り上げて登らせたという説があります。どちらにしても余り縁起の良い話ではなく、検証することも容易ではありません。

インクラインは春には桜の花が満開になる。

蹴上 インクライン蹴上は東に向かう都の玄関口になっていて、明治維新まで多くの茶店があり、街道沿いにあった弓屋、藤屋、井筒屋は、東国よりの上り下りの送り迎え、伊勢参宮へのお参りに向かう人たちなどで繁昌して大きな店構えをしていましたが、その後国鉄東海道本線開通以来、疏水運河や京阪電鉄京津線が敷設されてから次第に衰微し、やがて店仕舞いしてしまいました。かつては大名行列や伊勢詣りの行き帰りに多くの庶民が行き来していた蹴上の坂は、現在では観光やビジネスでの自動車の往来で、賑わう土地になりました。蹴上は古くから人の往来が多い場所でしたが、地域の様相が大きく変わったのが、明治維新後に琵琶湖から疎水を引いたことです。

写真上部の扁額には『雄観奇想』とある。
これは北垣知事の言葉で『見事な眺めと優れた考え』という意味です。

蹴上 水道

琵琶湖疎水は、都が京都から東京に変わって、京都に活力が衰えてきたのを憂いた京都府知事北垣国道は、産業の振興を図るために商業用水力発電所の開発を計画して、琵琶湖から疎水を引くことを発表します。この計画は当時の市の年間予算の十数倍という膨大な費用を費やす事業で、日本では前例のない計画なので様々な困難に遭いました。主任技師に選任されたのが、工部大学校(現在の東京大学)を卒業したばかりの青年技師田邉朔郎(当時21歳)が中心となり、貧弱な機械・材料に悩まされながらも、明治24年に日本最初の商業用水力発電所が稼働しました。その後明治45年4月蹴上浄水場が完成して、給水を開始しました。当時の一日の最大給水量は約3万立方メートルでしたが,今日では一日最大給水量も約70万立方メートルとなりました。また、この浄水場は、ツツジの名所としても知られ、ゴールデンウィーク頃から咲き始めて、市民に安らぎを与えています。

  蹴上の散策

インクラインの近くに公園があり、田邉朔郎の銅像がある。

蹴上 田邉朔郎銅像蹴上を散策するところは、さほど多くはありません。しかし琵琶湖疎水を開発する際に作られたインクラインは、春の京都観光の目玉となっています。インクラインは、蹴上船留や南禅寺船留に到着した船から乗り降りすることなく、高度差を越えて水運を可能にするために、船ごと台車に乗せて昇降させる目的で建設されました。初めは疎水から引いた水を動力源に使用して、水車場内のウインチを廻し、ワイヤーロープで繋いだ軌道上の台車を運行する予定でしたが、動力源に電気を用いることに変更して、我が国初のインクラインが完成しました。インクラインは物資の輸送に大きく活躍しましたが、鉄道(国鉄や京阪電鉄)の開通や、道路輸送の発達で、その役目を終えて1951年(昭和26年)に閉鎖されました。1978年(昭和53年)に山ノ内浄水場の取水管敷設のためレールがはがされましたが、地元の運動もあって後に形態が復元され、1996年(平成8年)に水路閣などと共に国の史跡に指定されました。現在ここは地元住人の散策の場所であるとともに、春には疎水沿いにある桜の花が満開になり、多くの観光客が訪れます。桜が散る頃には、疎水が桜の絨毯のようになり、鮮やかな景色が広がります。インクラインのすぐ傍には疎水に関係した施設があります。一つは公園で、疎水を設計した田邉朔郎の銅像や殉職した人たちを慰霊する記念碑があります。また、琵琶湖疏水記念館が浄水場から歩いて、約5分ぐらいの所にあり、疎水に関連した歴史や記念品を展示しています。また、南禅寺などの観光名所も近くにあり、春は非常に多くの人が訪れます。

蹴上へのアクセス

地下鉄東西線「蹴上駅」下車

周辺の観光・宿泊

観光地: 知恩院 南禅寺 八坂神社 青蓮院

宿泊施設: 八千代 ウェスティン都ホテル京都 京都トラベラーズ・イン