京都タウンマップ
伏見・醍醐方面

top>>鞍馬・花脊方面>>貴船神社

洛中/二条城・御所周辺

洛東/祇園・岡崎周辺

洛北/大徳寺・植物園周辺

洛南/京都駅・東寺周辺

洛西/大原野・大枝周辺

嵯峨・嵐山方面

鞍馬・花脊方面

伏見・醍醐方面

貴船神社は京都市の最北部と言っていいほどの位置にあり、周囲は鬱蒼とした森に囲まれています。また古くは京都を潤す水源を守る鎮守として、朝野の尊敬を集めていました。

 貴船神社の歴史

貴船神社本殿

本殿は屋根が僅かに見えるだけである

社伝によれば、玉依姫(神武天皇母后)が黄船に召して浪花より淀川に入り、「吾は皇母貿玉依姫なり。恒に風雨を司り以て國を潤し土を養う。また黍民の諸願には福運を蒙らしむ。よって吾が船の止まる処に祠を造るべし」と給わり、茂川を経て鞍馬・貴船川をさかのぼり、遂にこの地に上陸されたといわれ、そこに一宇の祠を営んで祀ったのが当社の起りと伝えられています。神武天皇の母の代といえば、1600年ぐらい前になります。又666年(白鳳6年)には社殿造替が行われていたと社伝にあることから、平安京が出来る以前から貴船の地にあったと推察されます。古来より朝野の崇敬厚く、炎旱霖雨ある毎に朝廷より天候回復の祈祷依頼があり、嵯峨天皇の818年(弘仁9年)には従五位下の神階を授けられ、延喜の制には名神大社となり、四度の官幣に預り、また二十二社の一に列せられる旧官幣中社です。また単に水の神としてのみならず、民間信仰でも古くから崇敬され、和泉式部は夫から遠ざけられたのを当社に詣でて、夫の心が戻るのを祈り、宇治の橋姫は丑の刻詣りをして男を呪岨したことがあります。貴船神社の本殿は、当初は現在の本殿より北にある奥宮の地にあったのを1055年(天喜3年)4月、貴船川の氾濫により現地に移したと言われています。

貴船神社拝殿

拝殿の遙拝所は左に寄っている

貴船の地名は、貴船神社の社伝では玉依姫が黄船に乗ってこの地に到着したからとありますが、あくまでも地名附合に依る伝説あると推察されます。貴船の地名語源は諸説あります。樹木が鬱蒼と生い茂る環境なので、気生根(木生嶺)。キは人の往来することを表わすキ(来)であり、そこにあるフネ(村の嶺)で、人が往来するところとする説。貴船神社は古来より、京都の水を司る神として崇められたことから、元は「水生峰」(ミプネ)であったのが、「キ」「ミ」の子音交替してキブネとなったとする説。当サイト運営者は、京都中心部にある壬生という地名が、「ミブ」の「ミ」は「水」で、「ブ」は「ウブ(生)」だとすると、〝水のある低地″ということで、「水生」から「壬生」なったと記しています。それと同じことで、「キブ」は「木生」ではないかと考えます。従って「キブネ」は「木生峰」であると推察します。この地は京都の水源であることから、樹木の生育に適していて、他の地よりも樹木の成長が早いと思われます。それらを考察すると、「木生峰」もあながち間違いでないと考えます。

貴船神社の散策

奥宮の社殿も比較的新しい

貴船神社奥宮京福電鉄鞍馬線を貴船駅で下車し、京都バスに乗り換えて山道に揺られながら5分ほど乗車すると、貴船に到着します。バス停に到着しても、本宮にたどり着くには少し歩く必要があります。貴船神社の神域は南北に細長く、山の斜面に沿って設けられています。本宮も貴船山の中腹にあって、樹木生い茂るなかにあります。その為、本宮に参拝するには少し階段を上がる必要があります。階段を上がると左手に社務所があり、右手に本宮があります。本宮の祭神は高龗神です。本殿・拝殿は2007年(平成17年)に改築されました。社伝にはかつて「式年造替あり」との記録があるようですが、詳しいことは分かっていません。1922年(大正11年)には、国費を使って修理が行われています。本殿は片流れの神社形式です。拝殿は入母屋造りの切妻向拝付きの形式で、どういう訳か切妻の屋根が社殿の中心から左に寄っています。本殿には一般参拝者は安易に近づくことが出来ません。参道から屋根の横側が一部見えるだけです。または拝殿左にある通路から、少し姿が見えます。京都市内にある他の神社に比べ、拝殿が大きくて立派で、初めて見た時は拝殿を本殿ではないかと勘違いしました。当初は本殿がよく見えず、拝殿が大きな社殿であることに疑問を感じました。しかし考えてみると、拝殿は本殿を遙拝する社であるという本義を守っている神社であると分かり、感心しました。

賽銭箱にも双葉葵の紋がある

貴船神社賽銭箱拝殿の屋根を見ると、二葉葵の紋があります。本宮境内にある社務所等の屋根には、菊の紋があります。菊の紋はかつて貴船神社が旧官幣中社であったので、屋根瓦の紋にあるのは分かります。二葉葵は鴨社の紋です。拝殿向かいにある社務所で聞いてみました。これは貴船神社の由緒と関連があります。上賀茂神社の由緒に、「玉依日売が加茂川の川上から流れてきた丹塗矢を床に置いたところ懐妊し、それで生まれたのが賀茂別雷命で、兄玉依日古の子孫である賀茂県主の一族がこれを奉斎したと伝えられています」とあります。玉依姫命が貴船に乗り、鴨川の奥地に鎮座して、加茂川の川上から流れてきた丹塗矢で懐妊して誕生したのが上賀茂神社です。よって賀茂下上二社と貴船神社は深い関係にあります。このため屋根の紋に二葉葵の紋があります。かつて貴船神社は上賀茂神社の摂社とされていましたが、明治以降は分離独立しました。本宮から北へ700メートルほど奥地にあるのが奥宮です。奥宮は高龗神を祭神とされ、貴船神社が最初に鎮座された地とされています。奥宮は本宮に比べかなり質素で、手前にある拝殿も質素です。創建当初の姿を留めているのかも知れません。奥宮本殿の真下に「龍穴」と呼ばれる穴が空いています。神社でお務めをしている人でさえ、見ることが出来ないとされています。奥宮左手には、玉依姫命が乗ってきた船が石で包み込んで祀られています。注連縄で占められて神域としてあります。

神域のあちこちに末社がある

貴船神社末社貴船神社には、多くの末社があります。他の神社でも末社はありますが、貴船神社には他では余り見られない末社があります。幾つか紹介しましょう。吸葛(すいかずら)社は味鉏高彦根命(あじすきたかひこねみこと)が祭神です。雨の神です。私市(きさいち)社は大国主命が祭神です。林田社は少彦名命(すくなひこなのみこと)が祭神で、医薬や酒造の神です。私市社と林田社を併せ称して「二ツ社」といい、貴船明神の御魂を祀ります。牛一(ぎゅういち)社は木花開耶姫命(このはなにひめのみこと)が祭神です。この祭神は古くは牛鬼と言われていました。牛鬼は貴船明神が丑の年丑の月丑の日丑の刻に降臨した際に相伴した神です。丑の刻参りはここから始まりました。

貴船神社のアクセス

〒601-1112  京都市左京区鞍馬貴船町180

TEL (075)741-2016

叡山電車「貴船口」駅下車、京都バスに乗り換え「貴船」下車

拝観時間  6:00~20:00 (5月1日~11月30日):6:00~18:00(12月1日~4月30日)

拝観料  参拝料無料

駐車場  なし

その他詳しくはホームページをご覧下さい。

公式ホームページ  : http://kifunejinja.jp/index.html

周辺の観光・宿泊

観光地: 三千院 鞍馬寺

宿泊施設:大原魚山園 お宿 芹生 三千院道 大原山荘 大原の里