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高山寺を有名にしているのは、教科書にもよく掲載されている『鳥獣戯画絵巻』です。その絵巻の存在は知っていても、高山寺の所在地は余り知られていません。一時期神護寺の別院になったこともあるぐらい、高雄山神護寺から距離が近く、歩いて僅か10分ぐらいの場所にあります。神護寺が国道から奥まったところにあるのに比べ、高山寺は国道に面していると言ってもいいので、拝観していても多少自動車の騒音が気になります。

高山寺 石碑石碑に彫り込まれている独特の文字は富岡鉄斎のもの

 高山寺の歴史

高山寺の創建は古く、宝亀5年(774年)光仁天皇の勅願により奈良大安寺の僧慶俊によって、神願寺都賀尾坊と称して開山されたといわれています。平安時代末期になると、神護寺の別院となりますが、神護寺同様に寺は荒廃してしまいます。その荒れ果てた寺を再建したのは、文覚です。文覚は空海の信仰者で、神護寺の再興をします(詳しくは神護寺を参照)。文覚は神護寺復興を後白河院に強訴しましたが、強訴の激しさに法皇の勘気を買い、伊豆に配流されてしまいます。その後を受けて再建を受け継いだのは、明恵上人です。上人は紀伊国有田郡に生れ、幼くして父母に死別し、高雄の文覚上人に師事しました。明恵は建永元年(1206年)に後鳥羽上皇の院宣により、この地に伽藍を再興し、日出でて先ず照す高山に比せられる華厳経旨興隆の勝地として高山寺と号しました。今も高山寺石水院の廟に掲げられている勅額「日出先照高山之寺」は、この時下賜されたものと伝えられています。次いで後鳥羽上皇の学問所と伝えられる石水院を移築し、春日・住吉の神殿となし、金堂・阿弥陀堂・羅漢堂・三重塔・経蔵・鐘楼等を建立し、華厳・眞言兼学の道場として寺運大いに栄えました。

高山寺 扁額扁額の文字を記したのは後鳥羽上皇と伝えられている

当時、法然・親鸞・栄西等が輩出し、新仏経を唱えて平安仏教に清新の気風を吹き込んでいましたが、明恵は「推邪論」を著わして法然の「撰択本願念仏集」の所説をいたく批難しました。明恵は鎌倉時代旧仏教復古派の代表者の側面がありました。従って帰依する信者が多く、北條泰時は政治の要諦を明恵に謀り、建礼門院は明恵より受戒されたといわれています。後鳥羽上皇の院宣で、高山寺と号してから神護寺の別所から、独立した寺院となりました。時代が下り、戦国時代になると山名軍が高山寺を占拠し、天文16年(1547年)には、金堂十三重宝塔等伽藍のほとんどを兵火にて焼失してしまいます。寺が再建されるのは江戸期になってからで、寛永11年(1636年)に仁和寺古御堂を移築しますが、享保2年(1717年)御廟・開山堂・禅堂院・塔頭宝性院等を焼失します。しかし享保8年(1723年)には、禅堂院焼失のあとへ新しく開山堂を再建して、次いで御廟を再建します。

  高山寺の散策
高山寺 鳥獣戯画

展示されている絵巻はもちろん複製

国道標識にある高山寺への道案内に導かれて入っていくと、入って直ぐに『高山寺』と彫られた石碑があります。流麗な文字が彫られた石碑をよく眺めると、寺名の横に『鉄斎』とあります。『鉄斎』とは文人画で知られている富岡鉄斎のことです。鉄斎は明治期の住職、土宜法龍と深い親交があり、その縁で高山寺に書を残しています。その石碑を通り過ぎて入っていくと、石水院か金堂に向かうための分かれ道があります。右に折れると石水院で、まっすぐ歩くと金堂になります。この日は最初に金堂に向かうことにしました。金堂手前は短い距離ですが急な石段になっていて、多少息が上がります。金堂は桁行三間、梁間三間、単層、入母屋造、銅茸のこじんまりとしたお堂で、堂内には釈迦如来像が安置されていますが、一般拝観者はその姿を見ることは出来ません。

高山寺 石水院石水院に入る参道は奇麗に整備されている

金堂を過ぎると苔生す道が続き、やがて石水院に到着します。石水院は五所堂ともいい、貞應三年後鳥羽上皇の加茂の別院を賜わったものと伝えられています。桁行五間、梁間右側三間、左側四間、単層、入母屋造、こけら茸で鎌倉時代初期の寝殿道の形式をとゞめる貴重な遺構です。正面に一間の向拝を附して拝殿風にあらためたのは、もと鎮守の拝殿に用いていたからです。かつては金堂東横にありましたが、明治22年(1889年)に現在の地に移されました。創建当時は経蔵でしたが、移築されてから住宅様式に変わりました。石水院に入ることは出来ますが、拝観料が必要です。山門をくぐり、書院で拝観料を支払い、書院に入ると右手に案内されます。そのまま右に歩いて行くと渡り廊下があり、それを渡ると石水院になります。石水院は単層・入母屋造の小さな造りです。そこに明恵上人像や鳥獣戯画の写しが展示されています。鳥獣戯画は教科書に掲載されていることが多いので、日本人なら誰でも知っていると言っても過言では無いのでしょう、多くの参拝者が、食い入るように眺めていました。

高山寺へのアクセス

〒616-8292  京都市右京区梅ヶ畑栂尾町8

TEL  (075)861-4204

JRバス高雄・京北線で約55分、栂ノ尾下車

駐車場  : 50台(※11月のみ有料)

拝観時間  8:30~17:00

拝観料金(石水院)  : 600円  (※紅葉時期のみ500円)

その他詳しくはホームページをご覧下さい。

ホームページ  : http://www.kosanji.com

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