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錦小路市場は東は寺町通りから、西は高倉通りまでの区間にある東西方向の通りにある商店街です。この区間に123軒の商店が並び立ち、よく「京の台所」と呼ばれたりします。食料品店が多いのですが、他にも調理器具や食器類、衣料雑貨や理髪店もあったりします。店頭に置いてある食材は、そのお店が料亭などと取引関係があることが多いので、物の確かな商品が置いてあります(但し金額はその分少し高めですが)。しかしそれらのお店も大型スーパーに徐々に押され、商店街のお店も少しづつ閉店したり、業態の違うお店に変わったりしているお店もあります。

錦市場 看板

錦小路市場の高倉通り側からの入り口。

 錦市場の歴史

錦小路通りは平安京が建設された時からある通りで、そのときは四条間南小路と呼ばれていました。その当時の道幅は現在とは違い、約12メートルもありました。しかし平安京の大路・小路は計画当初は幅員の大きい路が造られましたが、次第に庶民の不法占拠という形で道の両側に家が建ち並び、道幅は時代を経るに従い細くなりました。錦小路も例外ではなく、平安時代末にはかなり細くなっていました。四条間南小路が錦小路のなったのは、いくつかの変遷があります。当初この路には具足(甲冑の一部分)を売る店が軒を連ねていたので、具足小路といつしか呼ばれるようになりました(一説にくそ小路の名称があったように言われていますが、これはあくまでも『宇治拾遺物語』の創作話)。

錦市場 かねまつ

かね松は京野菜を販売している。
ディスプレイが美しい。

その後織物の錦を売る店が多くなり始めたので、錦小路と呼ばれるようになり、平安後期には定着しました。その錦に食料品を売る見世(店)が出るようになったのは、これも平安時代の延暦年間のようです。しかし都は応仁の乱で荒廃してしまい、錦小路も荒れ果ててしまいます。現在のように食料品を売る店が建ち並ぶようになったのは江戸時代からのようで、まず魚を売る店が出来、その後近郊の農民が採れた野菜を売る店が出来はじめたのが始まりとされています。元和元年(1615年)に幕府から魚問屋の鑑札を得て、都で魚を独占的に商うことが出来るようになりました。その後明和7年(1770年)に高倉にあった青物市場が町奉行から認可されてから、青果商も錦小路に店を構えるようになりました。

錦市場 畑野軒老舗

畑野軒老舗。やき餅がおいしい。

しかし明治維新よって錦にも大きな変化が訪れます。遷都によって天皇が東京に移り住んだことにより、公家衆や得意先であった店が大挙して京都からいなくなったことにより、売上げが激減。さらには江戸幕府から認められていた独占販売権が廃止されて、新たに店を構える人が増え、商品価格は大きく値崩れを起こし、錦市場は大きな危機を迎えます。このままでは共倒れになりかねない状況で、人々は話し合いによる共同歩調をとることにし、自主規約を作り乱売をやめて、持ち直します。現在のように錦市場の店が小売店舗中心になったのは、昭和になってからです。それまではどちらかというと卸商の性格が強かったのですが、昭和2年(1927年)に京都中央市場が出来て、錦からも約半数の店が移ってから、それまでの卸の商いが出来なくなり、一般客を中心とした商売に変わっていったのです。

錦市場の散策

内田漬物は京漬物を販売している。
種類が豊富。

錦市場打田漬物錦小路市場のお店を全部紹介するスペースはありませんので、一部代表的なお店をご案内します。東から紹介して歩くと、御幸町通りの西北に包丁の『有次』があります。京都の懐石料理人で、このお店の包丁に世話になっていない人はいない、と言っていいほどの店です。包丁以外でも鍋などの調理器具を製造していて、NHKの朝の連続テレビ小説『ほんまもん』で、使われた事もあります。『有次』の向かいには、京漬け物の『桝悟:東店』があります。桝悟は京漬物の美味しい店で、東店の他に北店・南店もあります。「柚子おとし」は上品な味です。桝悟の西隣には『のとよ』があります。『のとよ』は川魚を販売しているお店ですが、中でも炭焼のうなぎが美味しく、お店の前に行くと買う気がなくても匂いに誘われて、ついつい買ってしまいます。少し西に歩いて麩屋町通りを越えた北側に『やまだしや』があります。ここは日本茶のお店で、店頭で番茶の焙煎をしているので、番茶の芳ばしい香りがしています。店頭販売の値段は少し高いように思われますが、同じ味わいのお茶を近所のスーパーで購入したら、もっと高い金額を表示していると思います。

麩房老舗は京生麩の製造・販売店。

錦市場麩房老舗また少し歩いた南側に『島本海苔』があります。ここは高級海苔だけでなく、鰹節などの乾物を扱っていて、種類は豊富です。『島本海苔』の斜め向かいには、『津之喜商店』があります。ここにはディスカウントスーパーには置いていないようなお酒や調味料があり、お店を眺めているだけでも楽しいです。『津之喜商店』の2軒隣には『近喜商店』があります。ここには、飛竜頭・湯葉・がんも・生麩などがあります。どれも手作りで、とてもおいしいです。『近喜商店』の斜め向かいには『川政』があります。ここは生鮮野菜のお店で、京野菜を含めた野菜を仕入れている料亭も数多くあります。富小路通りを越えて歩くと、北側に『三木鶏卵』があります。ここのだし巻き卵は絶品で、年末にはおせちに入れるために買い求めるお客さんが長い列を作ります。そこから少し西に歩いて南側に『大黒屋』があります。ここはうなぎの蒲焼・八幡巻・川魚全般を販売していますが、こちらの名物はぶぶうなぎで、山椒うなぎ、ぶぶあられ、宇治茶二種(ほうじ茶・煎茶)がセットになっていて、これでお茶漬けをすると他では味わえないものがあります。

錦市場から少し南にある寿司のさか井。「穴子すし丼」は名物。

さかい柳馬場通りを越えて歩くと、南側に『井上佃煮店』があります。ここはいわゆる「京のおばんざい」を製造・販売をしています。季節ごと・日ごとにメニューを変えて毎日食べても飽きの来ないおかずが並んでいます。堺町通りの角に『麩嘉錦店』があります。ここは生麩の専門店です。店頭で販売している麩まんじゅうは食べていて弾力感があり、中のあんこも甘すぎず、上品な味です。堺町通りを過ぎて少し歩いた南側に海産物乾物の『澤榮』があります。ここのかつをぶしを手に取ると、向こう側が透けるくらい薄く削られていて、これで出汁を取るととても香りの高い上品な出汁が取れます。ここの西隣は海産物の『大安』です。海産物全般を取り扱っているのですが、このお店が特に力を入れているのが生牡蠣で、殻から溢れそうな身はボリューム満点です。

錦市場には123軒のお店があります。ここに紹介した店以外にも魅力的なお店が沢山あり、一度訪れて歩くのをお薦めします。

アクセス

〒604-8054  京都市中京区富小路通四条上る西大文字町609

TEL (075) 211-3882

上記情報は京都錦市場商店街振興組合の住所及び電話番号です

阪急電鉄「烏丸駅」下車 : 徒歩3分

その他詳しくはホームページをご覧下さい。

ホームページ  : http://www.kyoto-nishiki.or.jp/

参考文献  : 千宗室・森谷尅久監修 : 京都の大路小路 : 小学館刊

京都地名研究会編 : 京都の地名検証 : 勉誠出版刊

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