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    Amazon電子書籍出版「尊氏」

このたびAmazonから電子書籍という形式で、歴史小説「尊氏」を出版しました。内容は室町幕府初代将軍、足利尊氏の生涯を描いた一代記です。

鎌倉時代末期、元寇襲来後に不安定さの度を増した時代に、平安朝の復古を狙い、鎌倉幕府打倒を果たそうとした後醍醐天皇がいた。後醍醐天皇は一度幕府打倒に失敗するが、再び打倒を計画して実行するも、計画が露見して隠岐に流される。しかし天皇は隠岐を脱出して三度倒幕を呼びかけると、それに応呼する守護が立ち上がる。その中に鎌倉幕府の有力御家人である足利尊氏がいた。彼は後醍醐天皇を助け、建武の中興に参画する。しかし、平安時代の天皇が執政の中心となった時代に戻そうとする後醍醐天皇と、あくまでも鎌倉時代の武家中心の世を再構築することを目指す尊氏との間に、亀裂が生じ始めて次第に大きくなっていく。やがて尊氏は反旗を翻し、室町幕府を開くことになる。幕府開闢前から生じ始めた弟直義との確執が、次第に大きくなっていき、やがて埋めきれないほどの大きな溝になっていき、やがて合戦することにまで至ってしまう。こんな内容です。

「高橋  進」はペンネームです。

電子書籍出版「尊氏」

この小説を書くに至った経緯は次のようなものです。誰もが知っている足利尊氏の物語に、小さい頃から疑問に思っていたことがありました。室町幕府は徳川幕府と同じように、十五代まで征夷大将軍を継続したにもかかわらず、政治基盤が弱かったのはどうしてだろう、源頼朝や徳川家康は関東に幕府を開いたのに、どうして足利尊氏は京都に幕府を開いたのだろう、歴史の教科書は江戸時代は多くの時間を割いているのに、室町時代はさほどでもないのはどうしてだろう、などです。その疑問を解決しようとして本を読もうと思いましたが、戦国時代や幕末を扱った歴史小説は数え切れないぐらい多数ありますが、南北朝から室町幕府が成立する時代を描いた小説はさほど多くはありません。足利尊氏を描いた小説となると、杉本苑子さんが書いた「風の群像」があるくらいで、これを読んでも自分の疑問に答えてくれませんでした。どうしようかと考えていましたが、ならば自分で書いてみようか、と思い立ちました。史料を猟集し、鎌倉幕府崩壊から室町幕府の成立までの経緯はおよそ掴み、頭の中では簡単な筋書きができました。しかしこれまで小説を書いたことなど一度もなかったので、書き始めたときにはかなり苦労しましたが、中盤以降になると筆もよく進むようになり(正確には筆ではなくキーボードですが)、約一年半で書き上げることができました。書き上げたものの、これを発表する場がありません。歴史小説を対象とした懸賞小説に応募しようとして、幾つか応募内容を見ましたが、私の書いた枚数が多すぎて募集要項の範囲外でした。自費出版も考えましたが、費用が多額になる上に商業的に書店に流通しにくいがわかって、それは断念しました。せっかく書いたのだから、何とかして世の中に発表したい気持ちがありましたが、道が閉ざされた気分になり、途方に暮れていたところ、Amazonが電子書籍のサービスを日本でも開始して、個人が書いた本も上梓できることがわかりました。私個人としては紙に印刷されて書店に並ぶことを望んでいましたが、世の中に発表できるなら贅沢は言えません。Kindle Direct Publishingを利用して、出版することに至りました。

足利尊氏のお墓

等持院にある足利尊氏のお墓にもお参りしました。

歴史好きが高じて、小説を書くことになりました。読むにはAmazon Kindle又はIpadなどでアプリのダウンロードが必要ですが、読んで頂けると幸いです。Amazonへのリンク先はこちら